ついに人気ウォレット「MetaMask」がSolana(ソラナ)に対応しました!
これまでEVM(Ethereum Virtual Machine)対応チェーンのみだったMetaMaskが、非EVMのSolanaにも手を広げたことは、DeFiやNFTユーザーにとって大きなニュースです。
この記事では、
MetaMaskでSolanaが使えるようになった背景 実際に使うメリット・デメリット 導入手順 利用時の注意点 をわかりやすく解説していきます。
MetaMaskでSolanaが使えるようになった背景
MetaMaskはこれまでEthereumやBNB Chainなど、EVM互換チェーンに対応したウォレットとして知られてきました。
しかし、Solanaは独自のアーキテクチャ(Sealevel)を採用しており、EVMとは非互換のため、MetaMaskでは扱えませんでした。
今回、MetaMaskの開発元であるConsensysがSolanaとの統合を実現したことで、サードパーティ拡張機能やSnap(スナップ)機能を活用することで、Solanaも利用可能になったのです。
メリット
1. ウォレット一元化が可能に
SolanaとEthereum系トークンを1つのUIで管理できるため、複数のウォレットを切り替える手間が省けます。
2. Solanaの高速・低コストな取引が利用可能
Solanaは高スループット・低手数料のブロックチェーン。NFTやDeFiの取引がスムーズに行えます。
3. Solanaエコシステムへのアクセス拡大
Phantomなどに依存せず、MetaMaskから直接Solana DApps(Jupiter、Magic Eden等)に接続できるようになりつつあります。
デメリット・注意点
1. MetaMask Snapはまだ発展途上
Solana対応は「Snap」と呼ばれる拡張機能を通じて実現しています。まだβ版に近く、安定性に欠ける場合があります。
2. セキュリティリスクに注意
Snapはサードパーティが開発する拡張機能です。信頼できるSnapのみインストールし、公式または信頼性の高い提供元を選びましょう。
3. Phantomのような完全なSolana機能は使えないことも
ステーキング、NFT表示、特定のDAppとの連携など、MetaMaskでは完全に再現できない機能もあります。
MetaMaskにSolanaを追加する手順(Snapを利用)
2025年6月現在、以下の方法でSolana対応が可能です。
【手順】
MetaMaskを最新版にアップデート モバイルでもPCでも可 Snap機能が有効か確認(※ベータ機能をONに) Solana Snapをインストール 公式のSnap Galleryや「Solflare Snap」などが代表例 MetaMask公式が認定しているSnapを選びましょう Solanaアカウントを作成・インポート 自動的にSolana用のアドレスが生成されます SOLトークンを送金して使用開始
利用時の注意点
Snap経由のトランザクションはMetaMaskの標準表示とは異なります。確認画面をよく読むこと。 Solana DAppがMetaMask Snapに正式対応していない場合、接続できないケースもあります。 MetaMask側でSnapのサポートが停止されるリスクもあるため、資産の一時退避先を検討するのも安全策。
今後の展望
MetaMaskがSolanaに対応したことで、今後はクロスチェーン間の資産移動がより滑らかになると予想されます。
将来的には、MetaMaskひとつでSolana、Ethereum、Polygon、ZK系チェーンなど複数のエコシステムを自由に行き来できる環境が実現するかもしれません。
まとめ
項目
内容
メリット
ウォレットの一元化、高速取引、Solana DAppsへのアクセス
デメリット
安定性・信頼性の課題、一部機能の非対応
設定に必要なもの
MetaMask最新版、Snap機能、Solana Snapのインストール
おすすめユーザー
ETH/SOL両方を使いたい人、DeFi/NFTを複数チェーンで使い分けたい人向け
追記(2025年6月現在の対応状況)
✅ 対応済:Solflare Snap、MetaMask Snap機能
🚧 一部未対応:Jupiter、Magic Eden(Snap連携進行中)
おわりに
MetaMaskでSolanaが使えるようになった今、ウォレット管理やDAppの利便性は確実に進化しています。
ただし、まだ黎明期ゆえに注意が必要な点もあります。
便利さと安全性のバランスをとりながら、次世代のWeb3ライフを楽しんでください。